ネクストが設立されてから、10年目を迎えました。
その間、経営陣、営業陣、社員とともに、会社の成長を体験しつつ、プログラミング技術、マネジメント力、コミュニケーション力など、多くの分野に関わりを持っている能力を身に付けていることができました。
ただし、エンジニアは長い経験してきてから、これからどう成長すべきかなのか、悩んでいる方、また「この業界で長いから、スキルより人間関係やマネージメントをつけて行こう」と思う方もいると思います。しかし、この考え方は非常に危険です。
人間関係やコミュニケーションはIT企業だけではなく、すべての業界に必要な能力です。
我々ソフトウェアエンジニアはそれだけではなくて、技術、自社製品、最適なサービスを提供する立場です。(重心を違うところにおいてはいけない)
また、この業界と出会った初心、感動、スキルに対しての情熱などを感じなくなり、人生の目標を失ってしまうと言っても過言ではない。プロジェクトはただ、巧妙な言い回し、円滑な対応の仕方で済むものだと思いがちです。
IT業界はこの10年間で大きく変わりました。サーバからクラウドへの変遷をはじめ、さらにはAIが人間のやることを奪い、自動化ツールの公開など、エンジニアの役割が徐々に薄くなっています。危機感を持って行動すべきです。
では、どうやって、その意識を持つか、またどういうふうにスキルアップできるか、自分からいくつかのアドバイスをさせてください。
- いつも謙遜の心を持っている
私はこの業界で10年以上のキャリアを持っていますが、世の中のトップレベルを100としたら、自分は60未満だとずっと思っています。「スキル高いね」「優秀だね」と褒められた時もなるべく早く忘れて、「世の中で自分はどのくらいのレベルなのか」自分のことを客観的に数字化しています。例えば、簡単なアルゴリズムが30秒以内で書けるか、JavaScriptのPromiseを本当に理解できているのか、DNSサーバの構築はAWS上でどうやって実現するのか、そうして思い浮かべるものに対して自己採点します。
「あ〜、やっぱり自分はだめだな、スキル不足だな」としか感じられません。
- プロジェクトの隅々まで理解してください
自分と関係ない箇所でも、今のプロジェクトのビジネスモデル、システム仕様、インフラ、バッチ、データベースをなるべく全部理解して、把握してください。プロジェクト内での不安を解消するとともに、キャリアを広げることもできます。
世の中にはたくさんのプロジェクトがあって、その全部を覚えていてはキリがないと思うかもしれないが、実は似たような部分が多くて、一つのプロジェクトをクリアできれば、ほかはなんとなるというケースが多い。
- 「成長ストップ = 能力ダウン」と思ってください
有名なピアニストは1週間練習しないと演奏できません。1ヶ月コードを書かないとプログラムできない体験をしたことがありますか?勉強し続けて、成果物をどんどんコミットして社内で発表してください。ITニュースを見て、社内でシェアしていきましょう!
以上、この業界に入って、日本を変えるという初心を忘れずに、最初の自分ともう一度出会っていきましょう。