Claudeとは
そもそもClaude(クロード)って?となる方もいらっしゃると思うのではじめに簡単な説明です。
Claude(クロード)は、アメリカの「Anthropic(アンソロピック)」という企業によって開発され、2023年3月に一般公開されたChatGPTなどと同じ種類のAIチャットモデルです。
LLM(大規模言語モデル)である「claude.ai」を介して、自然言語の対話ができます。
特徴
特徴としてはChatGPTを含めた他のAIよりも自然な文章生成が可能で、機械的な言い回しをより人間味のある言い回しで文章を生成してくれます。
他にもChatGPTと被る部分は多々ありますが、
高度な推論・画像認識・コード生成・多言語対応・文章要約・画像の分析・ウェブサイト作成・リアルタイム翻訳
などなど様々な機能を有しています。
言語モデル
3種類の言語モデルが存在し、それぞれ使用する目的によって使い分けると良いと思います。
・Haiku 一番動作が軽くて処理が速い
・Sonnet 性能と速度のバランスが良い
・Opus 一番性能が高く複雑なタスクに対応
Claude3.5 Sonnetとは
Claude3.5 Sonnet(クロード3.5 ソネット)はClaude2、Claude3に続くモデルであり、2024年6月21日にリリースされました。
他のHaikuやOpusについては2024年後半にリリース予定とのことで、Sonnetのみ先行リリースのようですね。
Claude3.5 Sonnet(公式サイト)
https://www.anthropic.com/news/claude-3-5-sonnet
特徴
Claude3.5 SonnetからArtifacts(アーティファクト)機能という新たな機能が追加されました。
AIとチャットをしながら視覚的なコンテンツをリアルタイムで生成し、
生成したものに対して更にチャットをすることで自分好みに編集していくことができる機能になっています。
こちらのAnthropic公式の動画では、ファミコンなどの8bitチックなゲームを対話しながら作成する動画が見れます。
この機能では下記のような制作物を作成することが可能です。
・フローチャート
・マーメイド図
・簡単なゲーム
・アニメーション動画
Artifacts機能は設計書やプレゼン等の各種資料の作成や、アプリ開発、
コンテンツ作成などのたたき台として使用することで大幅な時間短縮になるのではないでしょうか。
性能
Claude 3.5 SonnetはClaude3 Opusと比較すると2倍の処理速度を持ち、速度と性能が更に上がっているようです。
また、下記のベンチマークテストを見てみると、他社のライバルモデルであるGPT-4oやGemini1.5 Proと比較しても、ほぼすべての項目で最高の値を出しています。
テスト結果を見てみると大学院レベルの推論(GPQA)や専門性のある分野の知識(MMLU)、コーディング能力(HumanEval)などでほかの言語モデルを上回っています。
このことから専門的な複雑な指示を理解する能力が向上し、自然な口調で高品質の回答を書く能力に優れていることがわかりますね。
料金プラン
Claude3.5 Sonnetの料金プランには、無料プランと有料プランの2つがあります。
・Freeプランでは無料でClaude3.5 Sonnetが使用できますが、利用回数に極端な制限があります。
・Proプランでは月に20ドルでFreeプランと比べて5倍のメッセージ量を送信でき、5時間ごとに45メッセージまで可能なようです
・Teamプランでは25ドル * 5人の利用となっており、25ドルから利用できるわけではない点に注意が必要です。
Proからさらに利用回数の増加、メンバーの管理、コラボレーション機能などが利用できます。
また、有料プランでは混雑時や新機能へのアクセスが優先されたりするので、いち早く試したい人は有料プランが良いのではないでしょうか。
最後に
いかがだったでしょうか。
今回の記事では基礎的な部分の紹介しかしていませんが、Claude3.5 Sonnetの動画などを調べてみると凄さがより伝わるかと思いますのでぜひ見て、使ってみてください。
2023/3くらいからGPT-4⇒ClaudeOpus⇒GPT-4o⇒Claude3.5 Sonnetと追いつけ追い越せの競い合いになっていますが、
新機能のArtifacts機能が搭載されたり、各種性能の底上げなどを目の当たりにすると、
今のところはClaudeが頭一つ抜けているのではないかと思います。
今後どのようにチャットAIが進化するか、また、他の新たな言語モデルが出てくるか要注目ですね。
それではまた。