皆さま、MOディスクをご存知でしょうか?
知っている人たちからすれば懐かしいと思いますが、知らない人たちからすると「フロッピーディスクのようなもの?」と思うかもしれません。
若い人たちは目にしたことはないでしょうか。もしかしたらフロッピーディスクも知らない世代がほとんどなのかもしれませんね…。
MOとは光磁気ディスク(ひかりじきディスク、magneto-optical disk 〈discとも表記される〉)のことで、赤色レーザー光と磁場を用いて磁気記録および再生を行う電子記録媒体の1つです。1980年代から1990年代前半に磁気テープに代わる映像記録媒体として研究開発が行われ、アナログあるいはデジタル記録媒体として実用化されました。
規格は2000年代で消滅したとされ、ハードディスクドライブ (HDD) やフラッシュメモリーなどの大容量化によって、ほぼ代替された歴史を持っています。
CD-RやDVD-Rなどは一度データを書き込んでしまうと消せませんが、MOディスクは繰り返し書き込みが行えるのをウリとしていました。また、フロッピーディスクよりも大容量で120MB、230MB、640MB、2.3GBなど規格があり、MO自体の大きさはフロッピーディスクと同等の3.5インチだったのでCDなどよりもコンパクトで重宝されておりました。
ただ、デメリットとしてMOディスクは非常に高価で入手しづらく、そのドライブ性能によって読み書きが行えるMOディスクの容量制限があり、意外と運用が難しいという面もありました。その後、USBフラッシュメモリが市場に出てきて大容量化に伴い一気にシェアが傾いたと同時にMOディスクは廃れてしまい、2013年(平成25年)6月下旬を機に生産を生産、販売を停止しています。僕が学生の頃はテストの問題に出たりしたのですが…なんか寂しいですね。
現在、中古ショップやネットショッピングでもあまり数が出回っていなく、意外とレアモノになっているMOですが、“長期保存力“という利点があるため需要はまだあるようです。常温でデータ保存力に優れるため、理論値で50年保存可能らしいとのことです。思い出の写真だとかバックアップ用とかまだまだ利用用途はあるように思えますね。
余談ですがこの記事を書いているときに社員メンバーに「MOって知ってる?」と聞いたところ知っていると答えたメンバーの方が少なかったです。これがジェネレーションキャップか…とちょっと落ちこみました。
最後に