最近、NFTという言葉を耳にする機会が増えてきましたので、今回はNFTをご紹介します。
NFT=Non-Fungible Tokenは日本語訳すると、非代替性トークンです。簡単にいうと、デジタル物の所有権が証明できる技術です。
まずNFTの特性について紹介させていただきます。
NFTの技術特性は、主に4つです。
- 固有性
- 取引可能性
- 相互運用性
- プログラム可能性(プログラマビリティ)
固有性
デジタル製品はもともと性質上、データの改ざんや複製をすることが可能です。このため、所有者を明確にできず、価値を持たせることやデジタル物そのものに投資することは難しいものとされています。しかしNFTは、ブロックチェーンの技術を使ってデジタルデータの改ざんを防げるため、鑑定書や所有証明書を記録できます。したがって複製元のデジタルデータと複製先のデジタルデータを判別することが可能であり、すなわち固有性を持たせることができます。NFTを使えば、あるデジタルデータが唯一無二かつ代替不能なデジタル資産になって、投資対象や固定資産とすることが可能になります。
取引可能性
NFTを使えばデジタルデータの所有者が証明されるため、譲渡や売買などの取引が可能になります。取引内容はブロックチェーン上で公開され、誰でも検証できます。つまり安全性が高い取引が可能です。
相互運用性
共通規格で発行し、流通するNFTは、原則的には複数のウォレットやマーケットプレイス上で利用できます。単一のプラットフォームでのみ運用されるようなものとは異なり、相互に運用が可能な技術です。
プログラム可能性
NFTはスマートコントラクトという概念で実装可能です。スマートコントラクトは別稿に委ねますが、NFTはスマートコントラクトを用いるため、取引数の制限、取引の履歴の参照が可能です。さらには二次流通するとき、手数料還元機能も追加できます。
駆け足で説明しましたが、上記4つの理由からデジタルデータに非代替性を持たせることに成功した技術がNFTなのです。
次は、「OpenSea」という取引場を紹介させていただきます。
OpenSeaでは好きなデジタル商品があれば、ETHで購入が可能です。
下記の商品を見てみてください。アートですが、これを購入すればこのアートの所有者になることができ、またこれを譲渡することが可能です。
https://opensea.io/assets/0xbc4ca0eda7647a8ab7c2061c2e118a18a936f13d/8768/
アート以外にもコンピュータ上で表現できるさまざまなものに適用が可能ですが、私たちが普段書いているプログラムも厳密に言えばデジタルなので、NFTに置き換えが可能です。たとえば処理効率の高いアルゴリズムで書かれたコードだとか、使いやすいライブラリだとか、便利なフレームワークも。
コードもNFTで所有できたら今後のIT業界はどうなるでしょう?楽しみですね😁
参考ページ
https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/column/disruptive-technology-insights/blockchain-featured1.html
https://opensea.io/
それではSee you next time👉